中国茶(台湾茶)の倭倖
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台湾茶と紅茶 

昨日、近くにあるクパチーノという市の小高い山の上にあるワイナリーに行きました。妻の会社の先輩の方とご一緒させていただいたのですが、眺めもよく、のんびりした時間が過ごせました。大塚製薬がオーナーの Ridge Vineyard というそのワイナリーは Zinfuxandel という種類のワインがメインでした。

正直に申し上げて、赤ワインの味の違いは何となくしか分からないのですが、予想外にフルーティで大変おいしくいただきました。持っていったチーズやドライフルーツもまあまあ美味しく、よく売れてほっとしました。

ソフトドリンクも持っていった方がいいということになり、家で前日淹れた東方美人をピッチャーから少し魔法瓶に移して持っていきました。ワイナリーが閉まる頃に、紙コップで皆でその東方美人を少しずつ飲んだのですが、これが思いのほか香り高く、驚きました。

というのも、台湾茶は淹れたてが一番香りが感じられ、時間が経つ程香りが飛んでしまうと思っていたからです。でも、山頂で、紙コップで飲んだ作り置きの東方美人はとても香りが強く、妻の先輩からも好評でした。

これは色々な理由があると思います。まず、全員ワインやチーズなど香りの強いものを頂いていたので、においに敏感になっていたのかもしれません。のんびりと開放感に浸っていたのもあるかもしれません。いつも冷蔵庫で冷えたのを飲んでいるのに、その日は常温に近い状態だったのがあるのかもしれません。

台湾茶を淹れて、常温で放置していると、夏は特に、結構すぐカビが出てきます。添加物のたくさん入ったファーストフードのハンバーガーは、常温でもまず腐らないと言われます。それに対して、こちらは自然な飲み物であると言えます。とはいえ、腐ってはいけないので冷蔵庫に入れる訳ですが、冷蔵庫で冷やすと、香りが飛びにくい一方、味が感じられないというデメリットもあると思われます。

冬は空気がきれいになると言われます。温度は分子の運動の激しさを表す指標なので、温度の低い冬はいろんな分子にとって激しい運動をする気体分子になりにくいのでしょう。同様に、冷たく冷えた台湾茶は香りの分子が液中から出にくいと言えます。口に入れてくちゅくちゅとワインテイスティングのようにすれば水温も上がり、香りも感じやすくなるのかもしれませんが、大抵すぐ飲み込んでしまうでしょう。

ところが、昨日はコップに入れてしばらくおいていたので20度くらいまで水温が上がり、冷蔵庫内で冷えて抑えられていた香りの分子が比較的外に出やすくなり、鼻腔に入りやすくなったということなのでしょう。

そう考えると、熱湯で淹れた台湾茶はすぐ飲むのが一番ですが、作り置きしたい場合は、できるだけ早く冷やし、かつ飲む際には冷たいままではなく、少し常温に戻してから飲むと香りをより感じて美味しく頂けるのかもしれません。早速試してみたいと思います。


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