中国茶(台湾茶)の倭倖
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台湾茶の歴史3 

1980年代に台湾の経済が急激に発展します。それに伴い、台湾茶の消費も増えて行きました。

消費者の視線は台湾茶の芸術性に向けられるようになり、飲む人の舌も肥えてきます。

結果として、輸出よりも国内販売の方に重点が移り、様々な商品が販売され始めました。
最近ではボトル入りのお茶、「泡茶」と呼ばれるお茶、ティーバック入りのお茶などが人気になっています。

台湾茶文化は段段と洗練され、特化され始めています。

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昔の台湾、中国は、冷たいものは体に悪いので飲まないという慣習があり、ビールでさえぬるいものが出されていたと言います。最近になってペットボトルや缶入りのお茶が広く飲まれるようになり、お茶を楽しむスタイルは変わりつつあります。

昔、台北に行った時、真夏の炎天下で迷って電気屋さんで道を尋ねると、ティーサーバーから温かい烏龍茶を入れて出してくれました。とても美味しかったのを覚えています。あとは、ペットボトルのお茶があまり美味しくなかったです。砂糖入りの缶入り凍頂烏龍茶なども売られていました。

小さな茶杯、聞香杯などの一式で楽しむやり方は、工夫茶や泡茶などと言われます。泡とは、中国語ではお湯にいれてふやかすという動詞の意味があるようです。洗練されてきたというのはそういう凝った飲み方が広まったという意味でしょう。

個人的に、工夫茶のやり方は実際的ではなく、たっぷりいれてどかっと飲むのが楽だし美味しいのではないかと思います。紅茶でも日本茶でもそうですが、ペットボトルよりも茶葉からちゃんといれたお茶が最も美味しいです

台湾茶の歴史は、それほど長いわけではありません。普及したのも日本統治以降の経済発展からです。お茶の種類もどちらかといえば本場大陸の方が無数にあり、充実しています。私の好きな鳳凰タンソウも中国にしかありません。しかし、外国への認知度や製茶技術については中国よりも上だと言われています。緑色の烏龍茶については台湾の方が美味しいです。個人的な趣味ですがどうも安渓烏龍茶は好きになれません。やはり高山茶が美味しい。

共産党による支配が続く中国では、中華思想と呼ばれる思想があり、中央に近いほどエライというような考えで、端に位置する台湾には中国政府の影響が及びにくかったのかもしれません。


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