中国茶(台湾茶)の倭倖
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コクと旨味 

妻が妊娠し、お茶を飲まなくなりましたが、最近淹れ始めました。お茶を淹れるということは、美味しいのはもちろんですが、体にもいいと思います。沸騰させた水道水を使うので、なんとなく安心です。

台湾茶は香りが強いのでそれだけで存在感があります。料理にも負けない程際立っています。余っていた杉林渓というお茶を作り置きしてますが、香水を飲んでいる感覚に近いです。東方美人も安定の美味しさでした。アメリカのお店で出てくる紅茶はもう飲めません。水分補給が楽しくなります。

伏木亨という大学教授の「コクとうま味の秘密」という新書を読んでいます。最近不思議なのは、結局灰汁って何なんだろうということと、コクって何かということなので。新書というのは内容的には1ページに収まる内容を広げて書いていることが多いと個人的に思うのですが、この本はまだわかりません。

最初の5ページでなんとなく分かったのは、旨味は味覚の一つで、コクは複数の味覚が同時に感じられるという事です。これがピンときました。アメリカには美味しいラーメンが無いので、今まで丸鶏とか鶏ガラスープを作ってきたのですが、うまく行きません。最近なんとなく料理に砂糖を入れることが多いのですが、いくら煮込んでも今まで間の抜けた味だったスープに塩に加え砂糖を入れたら途端に深みというかコクがどっと出たのです。今までは物足りないので大量の塩を入れて、ラーメンには塩が大量に入ってるんだなと驚いてました。

砂糖を加えることで、うまみ、塩みに甘みの感覚が加わり、突然おいしさがましたのだろうと思います。本によると、アミノ酸の一種のアラニンとグリシンは人間には甘いと感じるそうです。砂糖以外で甘みを出すのがプロなのかもしれません。

味の素はアミノ酸のグルタミン酸の粉末です。アミノ酸が一種類しか入っていません。かつおだしや昆布出汁は味の素のように一種類のアミノ酸でなく、いろんな核酸やアミノ酸が入っているはずです。それがコクにつながりうまい出汁になるのでしょう。

ただ、いろんな味覚を刺激されることが好まれる理由はよくわかりません。いろんな脳内物質が混ざりあうのかもしれません。


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