中国茶(台湾茶)の倭倖
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冷めた珈琲 

こんにちは。 みなさんはホット珈琲が冷めて冷たくなったのを飲んだことがありますか?

好みの問題といわれればおしまいですが、私は冷めた珈琲が好きです。

以前勤めていた職場で、珈琲メーカーがありました。
レギュラーの珈琲粉を入れて水を注ぐと、温かい珈琲がポットにたまるというあれです。
ポットも下から温まるようになっていて、いつでも温かい珈琲が飲めるという仕組みです。

たまにですが、ポットの下のヒーターをオンにしていないことがあり、そんなときは、なんだよ~と誰かが気づいて、電源を入れます。温かくなるまで誰も飲みません。特に冬。

しかし、です。温かいほうが本当においしいのでしょうか。


話は飛びますが、小さい子が鼻をつまんで嫌いなおかずを食べるのを見たことがありますか?鼻が詰まっているときにご飯が味気なく感じてつまらないと思ったことはありませんか?

おいしいと思うためには嗅覚も必要なのです。香りは大切なのです。

珈琲を温め続けるとどうなるでしょうか。小さい分子からなる香りの成分が、どんどん時間がたつにつれて飛んでいってしまいます。香りのない苦い液体が最後には残るでしょう。温めるのをやめれば、飛んでいくスピードが弱くなるでしょう。したがって、時間がある程度たっても、まだ楽しめます。

だから、淹れた珈琲を加熱し続けると、おいしくなくなっていくのです。

これは実は中国茶にもいえます。日本茶よりも香りを楽しむ割合が大きいのが中国茶・台湾茶の性質です。淹れたてを飲むのがいいのです。時間がたつと香りが飛んでしまうのです。

しかも、小さな茶杯でちびちび飲むと、すぐに液温が下がるので、味も香りもよくわかります。熱すぎると味も香りもよくわかりません。小さな茶杯はめんどくさいですけどね。

そう考えると、香りを楽しむ中国茶をうまく淹れておいしく楽しむのには工夫がいるのかもしれません。


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