先日、台湾政府公認の八種類を説明しました。Wikipediaによると、これとは別に、台湾十大銘茶というものがあるようです。ちなみに、Wikipediaはみんなで作る百科事典のようなものなので、必ずしも正しいとは言えませんが、あまりに間違ったことを書くと誰かが訂正するといった類のものです。

引用元
http://zh.wikipedia.org/wiki/台灣十大名茶

Wikipediaによると、十大銘茶とは、

凍頂茶、文山包種茶、東方美人茶、松柏長青茶、木柵鐵觀音、三峽龍井茶、阿里山珠露茶、高山茶、龍泉茶、日月潭紅茶

だそうです。

弊店で扱っていないのは松柏長春茶、山峡龍井茶、龍泉茶、日月潭紅茶、の四つですね。

松柏長春茶
松柏は地名です。南投県名間郷松柏嶺という場所は古くからお茶の産地として発展していましたが、知名度は今ひとつで、蔣介石が松柏長春茶という名前をつけたあとは、政府の援助もあって今では重要な位置を占める都のことです。

山峡龍井茶
龍井茶は、中国で有名な緑茶です。発酵が少ないためいわゆる日本緑茶に似たお茶です。

以下は引用です。

為臺灣龍井茶的唯一產地，茶樹品種為『青心柑種』，新鮮茶葉買進後，要置放室內平鋪晾曬，不能受日照，與其他茶葉利用日光萎凋不同，屬未發酵茶。龍井茶葉以人工採摘，以特選的幼嫩一心一葉或一心二葉茶菁，在製作上除了一般的炒、揉、烘之外，還多了一道碾壓的過程，使龍井茶身形扁平狹長，與眾不同。製茶者須隨時注意烘、炒的時間與溫度，否則茶葉太酥，在碾壓時便易於碎裂，無法成形。 每年的春秋雨季，為龍井茶產期；上等的龍井茶由一心二葉製成，泡後茶水顏色澄黃明亮。龍井茶的味道十分特殊，聞時清香，飲下苦後回甘，據聞具有清血路之功效，深受國內外品茗者之喜愛。

青心柑種という品種で、他の台湾茶と違い、摘み取った茶葉は日光に当てられず、炒ったり、火を入れたりしないため細長い形なのだそうです。苦味があるものの、飲んだ後は甘みを感じる。まあいわゆる緑茶の特徴ですね。

龍泉茶

龍泉茶屬於包種茶，主要的品種有青心烏龍、臺茶十二號（金萱）、臺茶十三號（翠玉）…等，早期的方式是以人工的方式採茶，採取茶樹頂端剛長出的一心二葉當作茶菁，現在改以機械方式採茶，採回的茶菁經過日光萎凋、室內萎凋及攪拌、炒菁、乾燥、揉捻，最後才會變成茶葉。 1982年榮獲全省機採優良包種茶冠軍，於1983年時省主席李登輝將此命名龍泉茶，至此聲名大噪，盛極一時。 龍泉包種茶的沖泡方法要採瞬間高溫沖泡，這樣才能夠將茶葉的香氣逼出，龍泉茶的茶湯呈現淡綠色，氣味芳香怡人；而在沖泡烏龍茶時水溫不能太高，茶壺內茶葉約三分滿，如此茶葉才可完全舒展，才能沖泡出甘醇喉韻的茶。

龍泉茶は包種茶に属する様ですね。1983年に李登輝により命名されたとあります。気味芳香怡人と書いてますが、「怡」は楽しいという意味で日本語ではあまりお目にかからない字です。ちなみに、チャンツィイーのイーはこの字だそうです。

いろいろな分類がありますが、お酒や食べ物にも言えるように、分類で美味しさが決まるというわけではなく、名もないお茶が美味しかったりします。

ずっと前に冝蘭茶という、台湾で賞をとったお茶(たくさんある)を飲んだことがありましたが、信じられないくらい美味しかったのを覚えています。

コーヒーやお酒もそうですが、名前だけでなく、生産者や年代、鮮度、入れ方、使う水などでも味や香りは違ってきます。奥が深い分、本当の美味しさを知るとやめられなくなるのですね。