まただいぶ間があいてしまいました。久しぶりの投稿です。

私事ですが、サンノゼ大学の大学院に通うことになり、ばたばたしていました。近くにあるスタンフォード大学程知名度はありません。小さな州立大学ですが、西海岸の公立大学では一番歴史があるそうです。学生は東南アジアや、中米の二世、三世が多いようです。白人もいることはいます。

家では、常に台湾茶を作り置きして冷やして飲んでいます。面倒くさいのでたまに切らすのですが、そうすると妻が自分で作っています。「お茶があるとないとでは全然違う」そうです。最近は東方美人、杉林渓（高価なお茶です）、木柵鉄観音（黒い茶葉です）くらいを順番に入れています。最近ネットで買った、鳳凰単叢もたまに淹れていますが、苦みが少しあるので、冷やして飲むには不適かもしれません。

妻が最近言うのは、「食事中は木柵鉄観音がおいしい、口の中がスッキリと洗浄される気がする」です。木柵鉄観音は、いわゆるペットボトルのウーロン茶のタイプで、焦げ茶色の茶葉から出る茶色のお茶です。低焙煎の緑のお茶とは違い、花をくすぐる様な燻香と木の精の様な香りがします。やや玄人向けのお茶だと思います。

弊店の台湾茶は、花の様な香りや、花の蜜の様な香り、木の香り、果物を口に含んだときの様な爽快な香りがします。以前はとても不思議だと思っていたのですが、よく考えれば不思議でも何でもありません。なぜなら、そういった蜜や花、木の香り成分は植物の体の中に保存されているはずであり、葉の中にあってもおかしくないからです。

そんな台湾茶ですが、外で食事する時に飲めることはほぼありません。カリフォルニアにも香港料理、関東料理、新疆料理など中華系の店が数多くありますが、出されるお茶が美味しいと思ったことはまずありません。アメリカ人にはまず分からない気がしますから当然かもしれませんが、中国人や台湾人もそれほどお茶の味にこだわってはいないようです。

唯一美味しいと思うのは、バブルティーというタピオカ入りのアイスティーです。恐らく台湾産の紅茶を使用していると思いますが、これは香りがしっかりしていて楽しめます。至る所に小さな店舗があり、たいてい行列しています。

日本の高級料理店でさえお茶の味がイマイチだったりするのを見ると、お茶にもう少しこだわれば、店のランクがひとつ上がるのにと思う今日この頃です。