中国茶(台湾茶)の倭倖
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お茶と脳 

アメリカではレストランでよく「NO MSG」という表示を見ます。化学調味料を使っていないと言う意味です。日本では「味の素を使っていません」はレストランでも他の場所でもあまりみかけません。広告を出してお金をもらっているテレビや新聞はスポンサーに気を使うと思いますのでテレビ新聞で見ないのは当然かもしれません。

MSGの G はグルタミン酸のGです。グルタミン酸は、すべての生物のたんぱく質の構成要素である20種のアミノ酸の一つです。ブドウ糖とでんぷんの関係と同じです。ブドウ糖と果糖をくっつけた砂糖を食べているのだから、グルタミン酸だって体に悪いわけがないと思いがちですが、そうとも言えません。

砂糖は、天然にそのまま大量に存在するわけではありません。さとうきびを収穫し、絞って、絞り汁を煮詰めてやっとできます。濃い濃度で口に入ることはおそらく人類史上あまりなかったと思われます。歯につくと細菌が砂糖を食べて酸を出し、歯が溶けます。

もしも砂糖を食べる長い歴史があったとしたら、細菌を防ぐ仕組みができているはずです。ですが、そんな歴史はないので、体に防御機能がないのです。だから特に砂糖入りの甘いものを食べたあとには歯磨きが必要です。

グルタミン酸についてはよくわかりませんが、わからないから良いというわけではないはずです。少なくともグルタミン酸のみを粉末状にして摂取する習慣は新しいので、何かしらの副作用があるのかもしれません。そんな研究をしているという人を見たこともありません。

日本には出汁をとる習慣がありますが、あれもアミノ酸という低分子のうまみ成分を濃縮する作業です。ただ、乾燥させて、発酵させて、水で抽出という原始的な作業なので問題とは思えません。味の素は、とうもろこしのでんぷんを出発点として、菌や化学反応で、アミノ酸に変換しています。しかもほぼ純粋なグルタミン酸ができます。不自然と言えるかもしれません。

お茶は自然です。台湾茶は乾燥させたり、揉んだり、煎ったりしてお茶を作ります。日本茶は煎らずに蒸します。アミノ酸はたんぱく質の材料になるから、砂糖は燃料になるからという理由で体が欲するようにポジティブな信号を脳に送るように体はできています。

お茶を美味しいと思うのはなぜなのでしょうか。少し考えてみたいと思います。


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